牡丹、崩れる-470x470


先日Yahoo!のお天気ニュースを読んでいて、気象予報士の皆様が順繰りで書かれている記事を読んだ時に面白いことが書いてありました。
「桜散る こぼるる梅に 椿落つ 牡丹崩れて 舞うは菊なり」

https://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/64976815.html?__ysp=5rCX6LGh5LqI5aCx5aOrIOahnOaVo%2BOCi%2BaiheOBr%2BOBk%2BOBvOOCjOOCiw%3D%3D

ほほぅ。
何だろう、これは??・:*+.\(( °ω° ))/.:+
寡聞にして、こんな和歌を私は知りません。
和歌というより、言葉遊び歌な感じですが。

ネットであちこちみていると、元々はみやびの言葉というのが出てきました。
歌人が決まり言葉として、それぞれの花の咲き終わりを表現する言葉を覚えるための、言葉遊び歌の様子。
ふうん。知らなかった。

さて。画像は芍薬で、牡丹ではありませんが、1番下の花が散り始めた様子をみて、先日知った、この言葉遊び歌を思い出しました。

牡丹は崩れる。
画像の芍薬はハラハラという感じですが、牡丹は一斉に花びらが落ちる・・まさしく『崩れる』なのだとか。

牡丹と芍薬は花がそっくりで、見分けがつきません。
花時期と葉っぱに多少の違いがある程度。
従姉妹同士のような間柄の、同じ科の植物です。

朝顔はしおれる、アジサイは枯れるなどなど、他にも各花に合わせた言い方があるのを初めて意識しました。
他の言語にはないことだそうな。
そうなの??(・・?)と思うくらい、当たり前過ぎて、今まで不思議にも思わなかった(笑)


日本語の難しさ・繊細さは、そのまま日本の風土に根ざしています。
四季があることも、実は地球上に限られた地域にしかないこと。
それを他国の方が、歴史も含めて心底理解・実感することはとても難しいことなのでしょう。

1000年前の言語とほぼ同じ言葉を今も使い、その言語で書かれた本を、一般国民が理解し読める国は恐らく日本だけです。
同じく1000年前に使われていたラテン語が、今は学術用語になっているのは、現在使用している人種がいないから。
大昔、使われていた頃に書かれた書物も、学究職の方しか読めませんし。
現代の一般の方はラテン語が綴れません。
とうの昔に、生きた言語では無くなっているのです。

そんなこともつらつらと、もの思う花の終わりなのでした。