随分前に小野不由美さんのデビューからのファンであること、彼女の代表作となった『悪霊シリーズ』をこよなく愛するファンであることを記載しました。
そして、今はゴーストハントシリーズと呼ばれているリメイク版を、かなり複雑な心境で手に取ったことも。

このいなだ詩穂さんの漫画は、今は手に入らないオリジナル版をかなり忠実に辿っています。
この漫画からファンになった方も、物凄く多い。
オリジナル版をこよなく愛する私と幼馴染も、あまりの出来の良さに全巻持っているほどです。
そして、それは。
第一に、いなださん自身がかなりオリジナル版を読み込み、愛しておられたからだと思います。

だからリメイク版の挿絵を、彼女がしていることは何の違和感も反発もありませんでした。

先日、私はリメイク版を全巻読み通すことが出来ました。

その上で、Amazonなどでオリジナル版が物凄く安値の中古品として値段がつけられていることも、見ました。

名言できるのは、リメイク版が出たからと言って、オリジナル版の価値は何ら一切損なわれていないってことです。

オリジナル版を買えない・読めない状態で、こんな事を言うのは申し訳ないのですが。
『リメイク版が出たんだから、もうオリジナルは要らないよね?』っていうのは、余りに安易過ぎると思うのです。
わかってないなぁ、というのが正直な感想。

リメイク版もいいところはたくさんありました。
でも、私はリメイク版は買いません。
幼馴染は手にも取りませんでした。
いまだに『今後も一切読むつもりはない』と断言しております。

Amazonのレビューに投稿された方は、少なくてもリメイク版を読まれた方です。
でも、私の幼馴染のように、初めから『読まない』という選択をした方も実はとても多いのではないかと思うのです。

オリジナル版を手に入れることができないのは、古いシリーズだから、ティーン向けだったから、だけではありません。
オリジナル版をこよなく愛する私や幼馴染のような人が手放さないのです。

今は、オリジナル版の影はこの漫画でしか追えないのですが、、、

作者自身が、とてもオリジナル版を愛しておられるからこその独自性も入っていますが、それは私たちにもスンナリと馴染むものでした。

リメイク版に良いところはたくさんあったことを認めた上で、私は改めて『どちらか片方をお読みになるならば、この漫画の方をお勧めします』と申し上げたい。

オリジナル版の良さを、このシリーズが色濃く残してくださっていますから。