会社近くのアスファルトの隙間。
わさわさ~っと高さ15cm位の葉っぱが生えておりますが。
さて、コレは何でしょう?

答えは、スミレです。
あの、紫のスミレ。
茶色い十字は、種が入っていたサヤの成れの果て。
よーーくみると、緑の球があるんですが、それが種の入った若いサヤです。

スミレは、紫の花の後、閉鎖花という自家受粉の種を作る緑のサヤがニョキニョキ生えてきます。

ラグビーボールみたいな形の、最初から閉鎖されているサヤの中に種が出来ます。
種はゴマの半分位のサイズ。まん丸な茶色。
レールにボールを並べたような感じで、サヤの縦横それぞれに4つずつ程入っています。
サヤが熟れて十字に割れた後、乾燥するにつれサヤが締まり、種を遠くに飛ばす仕組み。

種にはアリンコが大好きな甘い物質がついていて。
それが発芽ストッパーも兼ねており、アリンコが甘い物質を舐めとった後、種をポイ捨てしてくれた先で発芽すると言われています。

ここで問題。
自分で自分の種を作ってるってことは、、、単為生殖。
スミレは全てクローンなの??
あちこち調べましたが。
紫の花で受粉して種を作ることもあるので、多分ほぼクローンだけど、完全なクローンだとは言い切れないのだとか。
へぇ~、知らなかった。

身近なスミレも、色々生き残る知恵があるものです。

これだけ大きな株であれば、春にはさぞやたくさんの紫花をつけていたのでしょう。
来春のウォッチング物件に登録となりました(笑)

他にも、あちこちのアスファルトの片隅にスミレの大きな株があるので、春は忙しいのです(笑)
自宅にも同じ種類のスミレを咲かせているんですけどね(笑)

一括りに雑草と思わず、皆様も探してみませんか?