大阪のど真ん中、都会の片隅で元気に生い茂っていたのを発見しました。
別名蛍草ともいうらしい、この露草。
8月末頃から咲き始めます。

私にとっては、新学期の通学路で咲くのを、毎年楽しみにしていた懐かしい花です。
川の土手に生い茂った雑草の濃い緑の奥、パッと見た目にはわからないのですが、少し目が馴染むとぼんやりと浮かびあがる青。
それがこの露草でした。

この花が《蛍草》という名前を持っていることを知ったのは、かなり後になってから。
そして、すごく納得感がありました。
あの、ぼうっと浮かびあがる青、、、なるほど。蛍のようです。

露草は、着物の下絵に使う青の染料になるのだそうで滋賀県草津市の名産品になっています。
露草の青は儚くて、水でもすぐ落ちるし、日差しでもすぐに退色してしまうんだそうです。
その儚さが逆に下絵には良かったわけですね。

、、、実は、私。
露草は柔らかくて甘い美味しい草だと、小さい頃から思いこんでいまして(笑)
これも、大人になって初めて気がつきました(笑)

実際に、露草は食べられるのだそうです。
草津のお土産物に露草を練りこんだクッキーがありました。

小学校の時に、ウサギにあげるととても喜んで食べていた記憶はあるのですが、、
もしかしたら、ウサギが余りに喜んで食べるので、自分も一緒に食べてみたのかもしれません(笑)

高校生の頃、飼い猫がゴロゴロ喉を鳴らして大喜びで食べる、大好物のキャットフードがありまして。
余りに喜ぶので『そんなに美味しいのかな』と少し食べてみたことがあります。
たぶん露草も、きっと、、、(笑)

などなど、身近なだけに、露草はとても楽しい思い出の多い、大好きな花です。

意外と近くで咲いてますよ。
花のある今の時期は探しやすいので、探してみてください。
水気のある場所が好きな花です。
強い日差しの1日中あたる場所は嫌います。
きっと『花なんか咲かない』と思っていた場所ですよ。
露草の咲く場所を見つけたら、こんな場所も『秘密の花園』だったんだと気づいてもらえると思います。