以前、父親が買ってきたまま放置していたミニ薔薇が1鉢ありました。
ピンクからクリーム色という色変わりの花をつける、ミニバラでした。

『バラは難しいっていうしな〜』と、どうせこんな日当たりの悪い場所では、すぐに枯れてしまうだろうとの予測を元に、ほぼ世話もせずにいたのですが。
翌春、バラは健気にも花をつけてくれました。

その姿に、『命あるものに、なんと薄情な真似をしたのか』と猛反省した私は、一生懸命バラを育てる勉強をしだしました。
それから3年程、毎年春・秋に花をつけて。
最後の春は、遺言のように一際大きく綺麗な花を幾つか咲かせて枯れてしまいました。

ミニ薔薇姫の弱った樹勢を盛り返すために、学んだことがたくさんあります。

有機肥料が好きなこと、バラ科の植物には、やはり日当たりが必要なこと。
春支度に寒肥料を施すこと。
病害虫のこと。
そして。
今あるバラの原種の1つは、日本が原産であること。

『日本にルーツをもつバラが、なぜ無農薬では育てられないと言う常識がまかり通っているのか』
素朴な疑問です。
桜も桃も、梅やアンズも、バラ科の植物です。
でも、公園の桜や梅に農薬はつかいませんよね?
バラも樹木です。
しかも、ルーツの1つは日本にあります。

バラは人が掛け合わせて沢山の種類を作りました。
今も沢山の種類が生み出され続けています。
その中で、野生を失ってしまった部分もあります。
でも、本当に無農薬では育たないのでしょうか?

そんな疑問を解消すべく、色々探している中で見つけた本です。
お医者様である著者の庭には、無農薬でこれほど見事なバラが咲いているのです‼︎

この本で知ったことは、今でも参考にしています。
特に、油肥は効果抜群!
効果がありすぎて、『爆弾肥料』と名付けたくらいです(笑)
『そんなに効果あるわけないやーん』と言っていた、無農薬野菜を作っている同僚は。
じゃあ、施肥してみたら?とその肥料を分けてあげたらば。
『お化け野菜が出来たーーー‼︎ Σ(・□・;)』と報告してくれました(笑)
今年も爆弾肥料仕込み中。
自家農園のある方は、一読をお勧めします。